薬剤部について
私たち薬剤師は、おくすりのプロとして病院内で扱われる医薬品・医療材料の管理・供給を行うとともに、患者様により安心安全な薬物療法を目指し、医師、看護師、医療スタッフ間を積極的にコーディネートしています。また、篠島診療所における離島医療の支援も行っています。
スタッフ
スタッフは薬剤師14名・事務員4名の合計18名で構成しています。(2023.9現在)
主な認定資格 2023.9.1現在
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会) |
認定褥瘡薬剤師(日本褥瘡学会) |
業務紹介
![]() 調剤部門 薬剤師の視点から投与量・用法、相互作用・併用禁忌の有無などのチェックを行うと共に、さらに調剤支援システムの利用により安全で正確かつ効率的な調剤を行っています。 |
![]() 製剤部門 調剤室で使用される院内製剤(感冒薬、咳止めの水薬、点眼薬・点鼻薬の小分け、軟膏の混合等)の調製を行っています。また、医師から依頼された診療上必要な特殊薬品の調製も行っています。 |
![]() 病棟支援部門 入院患者さんに対して、投薬歴、副作用歴、薬物アレルギー歴の確認チェックを行い、内服薬・注射薬の投与意義の説明、副作用モニタリング等も行っています。また、医師などをはじめとする他の医療スタッフと共に、緩和ケア、NST(栄養サポートチーム)回診、ICT(感染制御チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)ラウンド等に薬剤師も同行して、職能を発揮しています。 |
![]() 注射セット部門 注射処方箋に基づき、患者さんの注射薬を個人別に1回分ごとにセット調剤しています。 注射薬を適正かつ安全に使用するため、薬剤師により、病名、薬歴、検査結果等のデータを電子カルテより参照し、投与量、投与方法、投与期間、他の処方薬との相互作用、配合変化の有無など注射処方せんの鑑査を行っています。 |
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![]() TPN部門 TPN(中心静脈栄養)とは、食事を経口摂取できない患者さんに対し、体内代謝を正常に維持するために必要なアミノ酸、糖質、電解質、ビタミンおよび微量元素等を含んだ栄養輸液を、中心静脈など太い血管から、非経口的に投与する療法です。 薬剤師により鑑査された注射処方箋に基づき、無菌性の保たれたクリーンベンチ内で無菌操作により混合調製しています。 |
![]() がん化学療法部門 近年、新規抗がん剤や優れた支持療法剤の登場とともに、副作用をある程度抑える事が可能となりました。それに伴い、より安全で質の高い化学療法が提供されるようになってきています。薬剤師は、薬の専門家として、抗がん剤の治療計画(レジメン)の審査から実際の治療のチェック(投与量・休薬期間・検査値・投与経路等)、無菌調製、患者指導(薬剤師外来など)に至るまでの各場面に携わり、治療の安全向上に努めています。 |
![]() 医薬品情報管理室 (DI室) 採用医薬品(約2,000品目)をはじめ、院内外で使用される医薬品等に関する情報を幅広く収集、整理、評価し、医薬品が適正に使用されるように情報提供を行っています。必要に応じて院内スタッフや薬剤師に情報提供をすると共に、各種の問合せにも対応しています。 |
![]() 在宅支援部門 外来受診中や当院を退院後に、患者さんがご自宅で安全にお薬による治療を受けながら、安心して日常生活が送れるよう、薬剤師が訪問看護師などの多職種と連携を取り行っています。また、患者さんからいただいた治療中のお薬の情報を診察に活かせるよう、地域の保険薬局とも連携しています。 |
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![]() 篠島診療所部門 篠島診療所では外来診察や往診を行っていますが、当院の薬剤師が医師と共に毎日交代で従事しています。調剤や服薬指導のほか、診療所で採用しているすべての医薬品の補充、管理、発注も行っています。 島民の方々の健康を守るため、薬剤師として離島医療にも積極的に関わっています。 |
![]() 供給部門 供給部門はSPDとも呼ばれています。 医薬品は法令を遵守した適正な品質及び保管管理を行っています。院内各部門の医薬品管理についても同様に適正な品質及び保管管理が行われるよう指導を行っています。また、医薬品だけでなく、検査試薬、診療材料の他にも医療消耗品、事務用品、印刷物、日用雑貨等の院内で使用する物品について幅広く取り扱っています。 「必要な時に必要な物を効率良く」をコンセプトとし、請求・発注・納品まで効率的な一元管理を行うことにより、医薬品、検査試薬、診療材料の適正使用や在庫管理、情報管理、安定供給について大きな役割を担っています。 |
![]() 治験管理部門 (治験事務局) 当院では厚生連病院治験ネットワークに参加し、新しい薬を開発するために必要な「治験」を行っています。治験は厚生労働省が定めた「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(GCP:Good Clinical Practice の略)という規則に従って行われます。参加いただいた患者さんの人権及び安全は最大限に尊重され、秘密は守られます。 |
教育体制・学生実習
薬剤部では、定期的に院内研修会、薬剤説明会などを実施して、知識レベルの向上に努めています。新規に取り組んだ業務について積極的に学会発表を行うなど、高度医療に対応できる薬剤師の育成を目指しています。
JA愛知厚生連8病院が合同で薬剤部教育担当者会議を開設しました。新人薬剤師のための資料を作成し、教育水準の向上に努めています。きめ細かい教育システムにより、新人薬剤師のスキルアップをサポートしています。
また、薬学部学生の「薬剤師養成のための薬学教育実務実習」を受け入れることにより薬剤師育成を支援しています。
・新人教育用資料(サンプル)はこちら
実務実習受け入れ実績
平成26年度 | 平成27年度 | 平成28年度 | 平成29年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | |
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愛知学院大学 | 1 | – | – | 1 | – | – | – |
金城学院大学 | 4 | 3 | 1 | – | 1 | 1 | – |
鈴鹿医療科学大学 | 1 | – | – | 1 | – | 1 | 1 |
名古屋市立大学 | – | – | – | 2 | – | – | – |
名城大学 | – | – | 1 | – | – | – | – |
学会発表・講演など
実績
令和元年度 各種学会報告・発表 13題
平成30年度 各種学会報告・発表 7題
平成29年度 各種学会報告・発表 8題
平成28年度 各種学会報告・発表 11題
平成27年度 各種学会報告・発表 15題
平成26年度 各種学会報告・発表 8題